Cinnamon Dried...Ceylon?

諸事の感想を日記に。正論かはさておき…

バイク行 ーあわいち&高田屋嘉兵衛顕彰館ー

司馬遼太郎は「人の偉さの尺度を、たとえば英知と良心と勇気ということにすると、江戸時代を通じてだれが一番偉かったか。私は、高田屋嘉兵衛だろうと思う。それも2番目が思いつかないくらいに」と語ったそう。 『菜の花の沖』で嘉兵衛の強さ、誠実さに感動…

辻邦生著『西行花伝』

『「宿命に委ねても、結局は、森羅万象(いきとしいけるもの)は黙りこくったままでした…」「しかし百合の花が咲いていたのではありませんか」』 『なぜそれはそこにあるのか。なぜそれはそれであって、他のものではないのか。師は…思いをめぐらしながら、弘…

山田ルイ53世著『ひきこもり漂流記 完全版』

この本を読み、講演も拝聴した。でも分からない。私にできることは何か。所詮は自己満足の域を出ない。孫悟空。 『…結局ここでも駄目だったという挫折感が…圧勝だった。またリセットの時間がやってきた…もっともっと、根本的にリセットするしかない。朝顔を…

映画『JOKER』

見ていた間、終始呼吸が浅かった。怖くてしっかり呼吸できなかった。『アレックス、あかんて!』と何度思ったことか。まんまとアレックスに感情移入した。 理不尽に対する怒りの発露が正当なのか。フィクションであり続けてほしい。 『時計仕掛けのオレンジ…

川越宗一著『熱源』

『悲しい経緯ばかりだが(略)生きてきた。親友に今、なお生きよと諭された。生きるための熱の源は、人だ。人によって生じ、遺され、継がれていく。それが熱だ。』 『競争のみが生存の手段である。そのような摂理こそが人を滅ぼすのです。だから私は人として…

猪瀬直樹著『昭和16年夏の敗戦』

研究生の聡明さ、真摯さがよく分かりました。東条の苦悩も垣間見えました。何故開戦を止められなかったのだろう…がずっと知りたくて。猪瀬さん有難うございます。 「日露戦争でも不利な状況を覆した。やればできる」と。南進しても本土に石油が届かない可能…

映画『No Country』

怖ぇ~!ハピエル・バルデム 渋ぅ~!ジョシュ・ブローリン 情景がとても美しい映画だった。またいつかバイクで旅してみたい。 エル・パソとシウダー・フアレスって立ち寄ったはずなんだけど、もう覚えてない。

魚住孝至著『宮本武蔵 ―「兵法の道」を生きる』

吉川英治さんの『宮本武蔵』もとても楽しく読ませてもらったが、あまりに劇的なので、宮本武蔵の実像に迫りたく、ネット情報をもとに、この作品に出会った。 出会えてよかったと心から思える作品だった。 伊織が遺した小倉碑文やこれまでの学説等を総合的に…

若杉冽著『原発ホワイトアウト』

モンスターシステム、総括原価方式、東栄会…。これに近い世界が現実にあるんやと興味津々読みました。 以前読んだ、高杉良さんの『金融腐蝕列島』もそう。パイセンがそのパイセンから聞かされた武勇伝のようなワクワク感と私からの距離の遠さを感じたなぁ。

バイク行 -宮本武蔵生誕の地ー

宮本武蔵像(岡山県美作市 武蔵の里五輪坊内) 武蔵生誕の地(の有力候補?)にて、武蔵資料館、讃甘神社、武蔵神社に寄ってきました。 三十五か条の遺志を再認識し、自分のため、家族のため、社会のため、できること頑張ろう!とテキトーなことを誓ってしま…

吉川英治著『宮本武蔵』

■文武そして内面も磨いた武蔵、カッコいい。『自己も円、天地も円。ふたつの物ではあり得ない。一つである…「影だ---」…影の形は変わって見えるが、天地の象はかわらない。二刀も一刀---そして円である。』(八巻『円』) ■登場人物達が、武蔵以外で絡みすぎ…

紀貫之の辞世の句

手にむすぶ 水に宿れる月影の あるかなきかの世にこそありけれ ー 手にすくった水に映る月のように、はかない人生だったなぁ。 貫之の奥行き、深さ、太さなるものやいかに。