Cinnamon Dried...Ceylon?

諸事の感想を日記に。正論かはさておき…

バイク行 ーあわいち&高田屋嘉兵衛顕彰館ー

司馬遼太郎は「人の偉さの尺度を、たとえば英知と良心と勇気ということにすると、江戸時代を通じてだれが一番偉かったか。私は、高田屋嘉兵衛だろうと思う。それも2番目が思いつかないくらいに」と語ったそう。

菜の花の沖』で嘉兵衛の強さ、誠実さに感動し、いつかは来たかった場所。嘉兵衛だけでなく、おふささんも兄弟たちにも会えた気持ち。

ーーー

中学生以来のあわいち。当時は播但汽船&自転車&一泊二日でした。
洲本~福良の道が今回もサイコーでした。186km。

f:id:genaral_awatenbo:20220110191643j:plain

日露友好の像 高田屋嘉兵衛翁とゴローニン提督

f:id:genaral_awatenbo:20220110191914j:plain

県道76号

 

辻邦生著『西行花伝』

『「宿命に委ねても、結局は、森羅万象(いきとしいけるもの)は黙りこくったままでした…」「しかし百合の花が咲いていたのではありませんか」』

 

『なぜそれはそこにあるのか。なぜそれはそれであって、他のものではないのか。師は…思いをめぐらしながら、弘法の跡を慕い…』

 

『現身に死ぬ死者として存在…はまさしく出離遁世の真の姿…。森羅万象が私の前に花咲く相として現れてきたのは、死者として、つまり我執と無縁な者…』

 

『現身の私たちが死を迎えるとき、肉体は…消えますが生命は消えません。私たちは天地自然の歓喜を感じながら月…花々…風となるのです。そのことを言葉だけが、歌だけが、疑いない事実…』

ーーー

全て意味がある。自分も周りも。それでええやん。
感じろ。受け容れろ。そして放出しろ。濁ってていい。

 

 

山田ルイ53世著『ひきこもり漂流記 完全版』

この本を読み、講演も拝聴した。でも分からない。私にできることは何か。
所詮は自己満足の域を出ない。孫悟空

『…結局ここでも駄目だったという挫折感が…圧勝だった。またリセットの時間がやってきた…もっともっと、根本的にリセットするしかない。朝顔を引き抜いたあの日のように。』

あぁやめて火を放つのは!金閣寺。そう思った。もちろん違う。
相方のヒグチさんは南泉和尚か。きっとよく切れる。

映画『JOKER』

見ていた間、終始呼吸が浅かった。怖くてしっかり呼吸できなかった。『アレックス、あかんて!』と何度思ったことか。まんまとアレックスに感情移入した。

理不尽に対する怒りの発露が正当なのか。フィクションであり続けてほしい。

『時計仕掛けのオレンジ』の主人公も『アレックス』。wikipediaによると『アレックスが二度目に作家の家を訪れたときに登場するマッチョな男は、『スター・ウォーズシリーズ』でダース・ベイダーの中身を演じたデヴィッド・プラウズである』なんだって。

これと比べたら、アナキン・スカイウォーカーが堕ちていく経過が浅いなぁ。STARWARS大好きなんだけど。

川越宗一著『熱源』

『悲しい経緯ばかりだが(略)生きてきた。親友に今、なお生きよと諭された。生きるための熱の源は、人だ。人によって生じ、遺され、継がれていく。それが熱だ。』

『競争のみが生存の手段である。そのような摂理こそが人を滅ぼすのです。だから私は人として、摂理と戦います。人の世界の摂理であれば、人が変えられる』

ーーー

人だからこそ受けた苦しみが心の奥底までジワリジワリと浸透するのであって、それでも前を向こうとする熱い想いを持つことができるのもまた人だからということかな。passion。

力強い作品でした。励まされた気分です。
樺太、旅してみたいなぁ、バイクで。

 

 

猪瀬直樹著『昭和16年夏の敗戦』

研究生の聡明さ、真摯さがよく分かりました。東条の苦悩も垣間見えました。
何故開戦を止められなかったのだろう…がずっと知りたくて。
猪瀬さん有難うございます。

日露戦争でも不利な状況を覆した。やればできる」と。
南進しても本土に石油が届かない可能性は「やってみないと分からない」と。
海軍の軍備力の差も「やってみないと分からない」と。
「やってみて有利な条件で講和できたらいいな」と。
明治以来、日清以来、日露以来、多くの人命や国費を礎にしてきて今更…と。
開戦に向けて、御前会議に向けて、連絡会議に向けて、「○○な現状、○○な見通しなら開戦もやむを得ずか」と反対派も矛を収めざるを得なかったのだろうか。
俺も巻かれる。必ず。あかんなぁ。
日本の将来を憂慮し開戦を反対した方々には心から敬意を表します。

 

映画『No Country』

怖ぇ~!ハピエル・バルデム

渋ぅ~!ジョシュ・ブローリン

情景がとても美しい映画だった。またいつかバイクで旅してみたい。

エル・パソシウダー・フアレスって立ち寄ったはずなんだけど、もう覚えてない。