Cinnamon Dried...Ceylon?(感想を日記に。正論かはさておき)

諸事の感想を日記に。正論かはさておき…

映画『This is it』

Wanna Be Startin' Somethin'

映画「Michael」もこの曲から!ワクワクを増幅させる名曲!

 

◆緊張と歓喜!ダンサーのオーディションシーン

Kenny Ortega(共同制作・演出) 「ダンサーたちはマイケルと一体になる。彼の一部なんだ」

Travis Payne(演出協力・振付) 「世界中の才能を集めたかった」

Stacy Walker(振付協力) 「美しくてセクシー、ダンスも一流。それでいて華がないと」

 

They Don't Care About Us

ダンサーとの練習シーン。マイケルのステージ観に即座に応えるスタッフやダンサーたち。カッコいい!

 

Human Nature

マイケルが自分の動きを確かめながら音無で踊る。傍にいるトラヴィスがミュージシャンに合図を送り、音が入る。ステキ!ステージってこうやって創るんや!

 

Smooth Criminal

キューのタイミングについて、マイケルとトラヴィスのやりとりを見せながらのイントロが始まる。震撼!

挿絵のPVでボガートから逃げるマイケル、コーラスチームの熱、あー!かっこよすぎ!

 

The Way You Make Me Feel

Michael Bearden(ミュージカルディレクター)とのやりとりが良い!

MB「マイケルは全てを把握して指示を出す」

MB「欲しい音はマイケルにしか分からない」

MJ「月光に浸る感じだ。静寂が染み渡る」

建築現場の足場にダンサーが配置された映像とともにイントロが始まるシーンも魅惑的。さらにヒロインが凛麗!

 

I’ll Be There

MJ「ジャッキー、ジャーメイン、マーロン、ティト、ランディ 愛してる。ジョセフ、キャサリン 感謝を」

 

Shake Your Body

ダンサーたちのダンスシーンが圧巻!

 

I Just Can't Stop Loving You

このデュエットしていた女性、落ち着いた温かみのある雰囲気がステキ。髪型も好き。コーラスの紅一点の方かな。

 

Thriller

ひたすらウキウキでワクワク!

 

Beat It

Orianthi Panagaris(ギタリスト)のソロパートが好き!大勢のダンサー従えて踊るシーンも大好き

 

Black or White

ここでもOrianthi Panagarisが活躍!MJが「ここで君のソロだ。一番高い音をWAH〜!」

 

Earth Song

マイケルの強い気持ちが込められた歌。「人間の不始末を埋め合わせようと地球に熱がある」「誰かがやってくれるって誰が?僕らから始めよう」

 

◆エンディング前(皆で輪になって)

MJ「みんなよくやっている。このまま続けよう。信じて突き進もう。全力でやってほしい。忍耐と理解を持って。これは素晴らしい冒険だ。何も心配はない。ファンを未知の領域に連れて行こう。全力を尽くそう。みんな愛してる。僕らはファミリーだ。」

 

Man In The Mirror

コーラス隊いいね!マイケルの伝えたいメッセージがEarth Songとこの曲なのかな。

映画『Michael』

楽しかった!『Beat it』『Thriller』『BAD』のシーンは最高!、全体としてもまぁ行けると思った。ただ、51年間を2時間で表現するのは難しいんじゃねっと思った。ジャネットが否定的なのもやむなしか。ジャネットが批判するなら次はじゃあメインで!

ジャネットが出てなかったのは、この映画はジャネット目線だからって本当?ならすごいかも!

国立民族学博物館

  • ひさびさに行った。楽しくって6時間くらい滞在した。中央アジアはもちろんアフリカにも行ってみたくなった。色んな地域に行ってみたい。
  • 地域によって、言語、宗教、衣食住…随分と違う。気候や動植物といった環境に影響されるんだろう。
  • 家族や仲間が安全に生きていけるように、ルールを作ったり、技術を磨いたり、戦争・略奪をしたり。人間は発展してきたんだけど、ちゃんとした方向に向いているんだろうか。
  • 民族学は、人類の発展のためにどんな貢献ができるんだろうか。
  • 「音楽」「言語」だけは地域で分けず、横串ぐさっと刺してきた。何を伝えるか。どう伝えるか。何を省くか。展示って難しい。
  • もう少し風土を手厚く触れてみてもよいかななんて失礼なことも思ったけど、いやぁそんなもんか。

『サピエンス全史』ユヴァル・ノア・ハラリ著

何度か挫折しかけたけど、何とか読了。面白かった!頑張って要約してみたけど、訳者あとがきが一番分かりやすい!ま、全てを読んだからこそ訳者あとがきが頷けるんやろね。柴田さんありがとうございました!

――第1部 認知革命――

第1章 唯一生き延びた人類種

  • 現代人に特有のDNAのうち、1〜4%がネアンデルタール人のDNAだった。現代のメラネシア人とオーストラリア先住民のうち、最大6%がデニソワ人のDNAである。
  • 他の人類種は、サピエンスと一体化せず、サピエンスによって滅ぼされた可能性がある。
  • サピエンスは優れた技術と社会的技能のおかげで狩猟採集が得意だった。別の可能性として、資源をめぐる競争が高じて、虐殺につながったことも考えられる。
  • サピエンスが世界を征服できたのは、比類なき言語のおかげではなかろうか。

第2章 虚構が協力を可能にした

  • 伝説=宗教は、認知革命に伴って始めて現れた。虚構=架空の事物について語るこの能力こそが、サピエンスの言語の大きなな特徴である。
  • 言葉を使って想像上の現実(=神・国民・法人)を生み出す能力のおかげで、大勢の見知らぬ人どうしが効果的に協力できるようになった。
  • ホモ・サピエンスは協力という能力に関して、他のあらゆる人類種や動物種を大きく引き離した。

第3章 狩猟採集民の豊かな暮らし

  • 多くの学者は、古代の狩猟採集民族の間では一般にアニミズムが信じられていたと考えている。
  • 集団どうしにおける、信仰や慣行の違いも大きかっただろう。具体的な点を記述しようとする試みは、不確実極まりない。

第4章 史上最も危険な種

  • 約45千年前、インドネシアのサピエンスが、初めて大洋を航海できる船の作り方を編み出し、オーストラリアに。
  • オーストラリアの大型動物相の絶滅にサピエンスが関与した。この原因は、大型動物は繁殖に時間がかかること、焼畑農業、気候変動か。
  • サピエンスは生物のうちで、最も多くの動植物種を絶滅に追い込んだ記録を保持していた。
  • 狩猟採集民の第一波に続いて、農耕民の第二波の絶滅の波は、今日の産業活動の第三波を理解するうえで、貴重な視点を与えてくれる。

――第2部 農業革命――

第5章 農耕がもたらした繁栄と悲劇

  • 農耕は9500年〜3500年前にさまざまな場所で独立して発生した。
  • 農耕や牧畜に適した動物は特定の地域(中国、中東、中央アメリカ)に生息しており、農業革命の舞台となった。
  • 農耕民は狩猟採集民よりも一般に困難で満足度の低い生活を余儀なくされた。
  • 以前より劣悪な条件下であってもより多くの人を生かしておく能力こそが農業革命であった。ある種が多数のDNAの複製を誇っていれば成功。
  • 農業は史上最大の詐欺。小麦が人間を家畜化した。

第6章 神話による社会の拡大

  • 農耕民は、地表の2%に身を寄せあっていた。農耕民は狩猟採集民よりも多くの人工物を所有していた。
  • 農耕民が未来を心配するのは、何かしら手が打てたから。ただ、支配者が農耕民の余剰食糧で暮らし、農耕民は生きていくのが精一杯の状態に置かれた。
  • 生物学的本能が欠けていたにもかかわらず、狩猟採集時代に何百もの見知らぬ人どうしが協力できたのは、彼らが共有していた神話のおかげだ。「想像上の秩序」は邪悪な陰謀や無用の幻想ではない。むしろ、多数の人間が効果的に協力するための、唯一の方法だ。
  • 3つの要因により、取り巻く秩序が想像の中にしかないと気づけない。a. 想像上の秩序は物質的世界に埋め込まれている b. 想像上の秩序は私たちの欲望を作る c. 想像上の秩序は共同主観的である。

第7章 書記体系の発明

  • 紀元前3500〜3000年前、シュメール人が情報を保存して処理するシステムを発明した。不完全な書記体系だった。紀元前2500年前に完全な書記体系へと変わっていった。
  • 9世紀前に、0〜9の記号から成る不完全な書記体系の発明という、重要な進展が起こった。
  • 今、工学という分野の全知識が、話し言葉からほぼ完全に乖離した。

第8章 想像上のヒエラルキーと差別

  • 人類は大規模な協力を維持するのに必要な本能を欠いているのに、どう自らを組織したのか。答えは、想像上の秩序と書記体系の考案、となる。
  • 少なくとも農業革命以降、ほとんどの社会は家父長制だった。家父長制は普遍的なので、偶然の産物のはずがない。
  • 何か生物学的な理由で、男らしさが重んじられた可能性が高い。男性は肉体的な強靭さのおかげで、食料生産の支配権を握り、政治的影響力につながったという説もある。
  • しかし、たいていは60代が20代を支配している。人類の歴史は、身体的能力と社会的権力が反比例する場合が多い。
  • この最も安定したヒエラルキーが、女性を力ずくで意のままにする男性の能力に基づいているとは信じがたい。
  • 攻撃性に由来する説もある。ホルモン系や認知系の研究は、男性がより攻撃的暴力的傾向にあると支持しているが、管理する人まで男性でなければならないか?中国の軍の文民統制はなぜみな男性だったのか。女性は、他者の立場から俯瞰する能力に優れているのに。
  • 進化の過程で、男性は、野心的、攻撃的、競争的なものが増え、女性は産前産後で多くの助けを必要としたため、従順なものが増えた。戦いに時間を費やす女性は、遺伝子を遺せなかった。
  • ボノボのメスはオスより弱いが、メスどうしで協力し、度を過ごしたオスを打ちのめすことぎある。

――第3部 人類の統一――

第9章 統一へ向かう世界

  • 農業革命以降、人間社会は、秩序維持のため、神話と虚構をもとに、人工的な本能の協力体制たる『文化』を生み出した。
  • どの文化もたえず変化し、また、常に矛盾を内包している。この矛盾『認知的不協和』は必須の長所で、創造性と活力の根源でもある。
  • 紀元前1000年紀に、普遍的な秩序となる可能性を持ったもの三つが登場した。貨幣、帝国、宗教だ。

第10章 最強の征服者、貨幣

  • 貨幣の2つの普遍的原理として、転換性と信頼性がある。
  • 転換性:土地を忠誠に、暴力を知識に転換できる
  • 信頼性:いつでもどこでも人が協力できる

第11章 グローバル化を進める帝国のビジョン

  • 帝国の特徴は、①異なる文化と独自の領土を持つ別の民族を支配していること、②変更可能な境界と無限の潜在的欲望を持つこと。
  • 思想、技術、習慣、規範等は、帝国内のほうが拡がりやすかった。また、帝国は、正当性を獲得するため共通の文化を積極的に広げた。
  • 帝国のビジョンは普遍的で包括的な傾向だ。今日の文化の大半は帝国の遺産に基づいている。
  • 現在、政治的にはバラバラたが、国家は急速に独立性を失い、金融・環境・正義に関する国際基準に従うことを余儀なくされている。資本・労働力・情報の強力な潮流が世界を動かしている。

第12章 宗教という超人間的秩序

  • 宗教は、これまでも人類を統一する三要素の一つだった。
  • 宗教は、超人的な秩序の信奉に基づく、人間の規範と価値観の体系と定義できる。
  • 農業革命を経て交易ネットワークの発展に合わせて、それまでのアニミズムから、雨や勝利、健康等をもたらす多神教が起こった。
  • 一神教は時代の混乱に乗じて普及した。
  • 一神教は秩序を説明できるが悪に当惑する。二元論は悪を説明できるが秩序に悩んでしまう。
  • 一神教といえども多くの聖人が崇拝されるなど多神教的な要素がある。一神教は、矛盾さえする考えを是認した(混合主義)。混合主義こそが、世界的宗教なのかもしれない。
  • 一神教の原理は「神は存在する。神は私に何を欲するか」、仏教の原理は「苦しみは存在する。それからどう逃れるか」だ。
  • 宗教もイデオロギーも相対性理論も「超人間的な秩序」に該当するが、相対性理論は「人間の規範・価値観」には該当しない。サッカーは「人間の規範・価値観」に該当するが「超人間的な秩序」には該当しない。宗教やイデオロギーは超人間的であるが「超自然的」ではない。
  • 人間至上主義には、ホモ・サピエンスは独特で神聖という信念がある。さらに3つに分類され、自由主義的、社会主義的、進化論的である。

第13章 歴史の転換点

  • 歴史を研究するのは、視野を広げ、また、現在の状況は必然的ではなく多くの可能性があることを理解するためだ。
  • 文化は一種の精神的感染症又は寄生体で、人間は図らずも宿主になっている。
  • 歴史上の選択は人類の利益のためになされるわけではない。

――第4部 科学革命(約500年前〜現代)――

第14章 無知の発見と近代科学の成立

  • 森羅万象を理解しようとした認知革命以降と、近代科学との相違点は、①進んで無知を認める意思、②観察と数学的説明が中心、③さらなる技術開発 にある。
  • 古代の知識は、偉大な神々や過去の賢人たちが伝えてこなかったことは重要視しなかった。一方で、近代科学は進んで無知を認めたため、ダイナミックで、柔軟で、探究的になった。
  • 資本主義と産業革命の時代から、科学と産業と軍事が技術が結びつき、この後、世界は一変した。
  • 科学の進歩には研究だけでは不十分。科学と政治と経済は相互に依存している。政治と経済が科学に資源を提供し、科学は政治や経済に新たな力をもたらす。
  • 科学は宗教やイデオロギーと提携した場合のみに栄えることができる。

第15章 科学と帝国の融合

  • 18世紀に、欧州の天文学者たちが、金星の日面通過を利用して、太陽と地球との距離を推計すべく、世界各地で観測した。
  • 英国王立協会は、タヒチ島にて調査した。調査には他分野の専門家も同行し多くの成果をもたらした。
  • 科学的探検と軍事的遠征は、互恵的協調的に進んだ。
  • なぜ、軍事・産業・科学複合体が、ヨーロッパで発展したのか?西洋では何世紀もかけて、価値観や神話、司法、社会政治的な構造を成熟させてきたからだ。
  • ヨーロッパは、近代前期の頃、近代科学と近代資本主義で行動したおかげで、近代後期に技術が飛躍し始めたとき、うまく活用できた。
  • ヨーロッパの科学者(近代科学)も征服者(帝国主義)も無知を認めるところから出発し、協調して外界進出を望んだ。ローマもモンゴルもアステカも、知識ではなく富と権力を求めて征服したのとは異なる。

第16章 拡大するパイという資本主義のマジック

  • 近代以前の貨幣は現物だけを換金できたが、近代になると、将来への信用をも換金できるようになった。
  • 近代以前に信用への投資が発展しなかったのは、将来社会への不安と多くの文化で蓄財が罪悪だったから。
  • アダム・スミスは、利益追求という利己的な衝動が、全体の豊かさに繋がると、画期的な主張をした。
  • 資本主義は、経済に関する理論だけでなく、利益の再投資がさらなる成長につながるという考えを普及させた。今や一つの倫理体系である。
  • 世界のパイの総量が同じなら信用は生まれなかった。あっても少額、短期で高利だったので、利用者は限られた。科学による新たな発見・発明がパイを拡大し、経済成長を支えた。
  • 18世紀までは、アジアでは、税金や略奪によって資金を調達し、王や将軍は商業を見下していた。ヨーロッパ帝国主義が、資本主義の信用制度を創出した。
  • コロンブスは各国の資産家に相談した結果、イザベル女王が応じたため、鉱山やプランテーションで富を得たのもスペイン人の国王、銀行、商人たちだった。
  • オランダの台頭の秘訣は信用で、国家でなく商人が支えた。16世紀半ば以降、①返済期限の厳守、②独立した(王に忖度しない)司法による私財の保護で、高い信用を得て資金調達できたため、高度な艦隊編成と通商路の拡大ができた。
  • 17世紀末、英との戦争に負けるなどによりオランダは覇権を失い、18世紀には英仏が台頭した。
  • 19世紀、西洋の政府は、資本主義の手先に成り下がった。アヘン戦争、英軍のエジプト派遣、ギリシャ独立時に係る英資本家への債務など。
  • 自由市場資本主義の欠点は、利益優先による倫理観の欠如で、奴隷貿易や労働者階級の搾取がその例。それらは将来的に改善するのか。経済のパイにも限界があるだろうに。

第17章 産業の推進力

  • 近代経済は、未来への信用(投資)と生産拡大意欲のおかげで成長したが、エネルギーや原材料も必要。
  • 蒸気機関、内燃機関、電気の利用など、産業革命はエネルギー変換の革命だった。
  • 私たちは化石燃料の枯渇をおそれすぎではないか。必要なのはエネルギーをさらに変換する知識だ。
  • (1人の?)人間の年間の活動・産業のエネルギーの総計は、太陽から90分で受け取る量でしかない。他にも核エネルギーや重力エネルギーがある。
  • 農業の工業化で増収し、都市部の生産力が向上したことで、供給が需要を上回る消費主義が隆盛し始めた。
  • 資本主義と消費主義は表裏一体であり、今や富める者は「投資せよ!」で、それ以外は「買え!」だ。

第18章 国家と経済がもたらした世界平和

  • 自然の生息環境の破壊は、サピエンス自体の存続を脅かしかねない。それでも人類絶滅というのは尚早だ。
  • 産業革命は、時間への適応、都市化、小作農の消滅、労働者階級の出現、民主化、若者文化、家父長制の崩壊など社会に激変をもたらした。
  • 激変のうち、最も重大なのは、家族・地域コミュニティの崩壊とその後継としての国家・市場の台頭だ。
  • 王国や帝国は、みかじめ料の代わりに安全を保障したものの、それ以外はほとんど何もしていない。大方の支配者は、警察、福祉、教育、医療といった制度を構築できず、家族や地域に委ねていた。
  • 近代以前は、国家や市場の影響は弱く、個人の確立も弱い分、家族・コミュニティの強さに支えられたが、近代以降、国家や市場の強い影響力のもと、個人も確立されたことで、家族・コミュニティは弱体化した。
  • 現在社会の唯一の特徴は、絶え間ない変化だ。
  • 2002年の戦死者は172千人、暴力犯罪の死亡者は569千人で、自殺者のほうが多い(873千人)。国家の台頭で暴力は減少した。
  • 今日の人類は、真の平和を実現した(!!)。核兵器の脅威は平和を促進し、平和が広がると交易が盛んになる。そして、平和の利益と戦争の代償は増大した。
  • 近代は、戦争と殺戮の時代なのか平和な時代なのか、さまざまな偶然が重なれば、天国も地獄もどちらにも進んでいける。

第19章 文明は人間を幸福にしたのか

  • 科学と産業革命により、人類はかつてない豊かさを享受しているが、幸せになったのだろうか。
  • 進歩主義は説得力に欠ける。農業革命は、集団の能力は増えたが、多くの個人は、農産物が栄養面で劣るために労働時間が伸び、搾取される危険も増えた。
  • 過去半世紀の黄金期でさえも、過剰な消費が人類の基盤を損ないつつあるという証拠が上がっている。
  • 一般的に幸福は「主観的厚生(Subjective Well-Being)」と認められている。
  • 研究によると、富は幸福感をもたらす。また、病気は短期的に幸福度を下げるものの、継続的な痛みでなければ、健康者と同等の幸福感を持つ。
  • 家族やコミュニティも幸福感と相関があり、収入や健康とは関係がない。それ以上に重要な発見は、幸福は客観的条件と主観的な期待との関係で決まることだ。
  • 現代人は、鎮痛剤を自由に使えるものの、苦痛の軽減への期待が昂じて、不快感への耐性が低くなり、祖先よりも苦痛を強く感じていると思われる。
  • 幸福感が期待によって決まるなら、不老不死さえ不満に繋がるかもしれない。親しい者を失う苦悩は耐え難いものだろう。
  • 生化学的に見ると、幸福感は、お金や恋人に反応しているわけではなく、体内を巡るホルモンや電気信号で快感を得ているのだ。
  • 人間の生化学的特性を、室温を保つ空調に例える学者もいる。幸福感は永続せず、設定温度に戻ると。
  • 既婚者は、幸せだったからこそ結婚できたのかも。セロトニンやドーパミンが結婚を生み出し、維持した。
  • 歴史上のほとんどの出来事は、生化学的特性に影響しないから、幸福感に対する生物学的なアプローチを認めると、歴史はさほど重要ではないことが分かる。
  • ノーベル経済学賞受賞者のカーネマンによると、子育ては相当に不快な仕事と判明した。幸福感は、人生が有意義とみなせるかどうかという、認知的・倫理的側面がある。
  • 中世の人々は悲惨な状況にあったが、死後には永遠の幸福が訪れると信じていたなら、彼らは現代人よりも大きな価値と意義を見出だしていただろう。
  • いつの時代であれ、人々が人生に認める意義は単なる妄想に過ぎない。それならば、幸福とは、個人の妄想をその時代の妄想に一致させることかもしれない。
  • 自由主義は、幸福は主観的感情であり、幸不幸は、本人が一番わかっていると考える傾向にある。
  • 一方で、宗教や哲学は、自由主義とは異なる方法をとってきた。特に仏教は、苦しみの根源は束の間の快感を求めることだという。ブッダの教えは、外部の成果の追及だけでなく、内なる感情の追及もやめることだった。
  • 主観的厚生を計測する方法では、幸福は主観的感情と同一視され、幸福の追及は特定の感情の追及とみなされる。対照的に、仏教などでは、幸福感は、自分は何者なのかを理解することだとされる。
  • 最大の問題は、真の自分を見抜けるかどうかだ。歴史書は、人の幸せや苦しみにどう影響したかは全く言及していない。この欠落を埋める努力を始めるべきだ。

第20章 超ホモ・サピエンスの時代へ

  • 地球上の生物は自然選択の影響下で進化してきた。しかし、遺伝子工学、サイボーグ工学、非有機的生物工学といった的設計がこれに取って代わるような、生物学的革命となりうる。
  • 遺伝子工学ではネアンデルタール人の再生、サイボーグ工学では、目や耳、四肢の機能回復、さらにはインター・ブレイン・ネット、非有機的生物学的ては、作り手から独立して進化するプログラム、コンピューターでの脳の再現 がある。
  • 医療は、従前は病気の予防と治療に関わってきたが、今後は人間の能力向上に専心することになるのか。未来の技術の真の可能性は、感情や欲望も含めてホモ・サピエンスそのものを変えることだ。
  • 私たちは、ビッグバンの次の新たな特異点に急速に近づいているのかもしれない。
  • 技術が進歩を続けると、ホモ・サピエンスは、体形だけでなく認知や情緒も全く異なる存在に取って代わられるかもしれない。
  • もし本当にサピエンスの時代が終焉を迎えようとしているのなら、「私たちは何になりたいか」を考えるべきだ。
  • その中で、歴史に関する数々の議論は重要だ。なぜなら、神々のような存在は、人間の文化的発想によって形作られているだろうからだ。
  • 唯一の私たちの課題は、科学の進む方向に影響を与えることだ。真の疑問は、「何になりたいか」ではなく「何を望みたいか」かもしれない。

あとがき

  • 私たちはかつてなかったほどに強力だが、力を何に使えばいいか見当もつかない。自身の快適さ以外はほとんど追い求めないが、けっして満足できずにいる。

訳者あとがき

  • 過去の出来事が、他の生物種や個々のサピエンスの幸せにどう影響したかは、顧みられなかった。著者はこれを「人類の…最大の欠落」とし「この欠落を埋める努力を始めるべきだ」と提案する。至言だろう。
  • 著者は、サピエンスが特異点に至るという。唯一私たちに試みられるのは、科学が進もうとしている方向に影響を与えることだと見ている。

『ロジカル・シンキング』照屋華子・岡田恵子著

要約して漸く少し分かったような。事例の解説をも少し丁寧に読んでみよう。売るのはその後で。

〈1〉準備 --確認ポイント--

  • 「課題」+「答え」、「相手に期待する反応」
  • 「答え」は「結論」「根拠」「方法」から成る
  • 「結論」が伝わらない ①答えは自分の言いたいことの要約でなくて、課題の答えの要約。答え以外を伝えたいなら、答えてからその上で…と伝える ②付帯条件は同床異夢の温床
  • 「根拠」が伝わらない ①なぜなぜは深く ②個人の感想でなく事実を ③根拠たる事実を並べ+明確な判断理由
  • 「方法」が伝わらない ①他社でも10年前でも通用する理屈はダメ ②why・howを詰めて
  • 説得力のない「答え」に共通する欠陥は、重複・漏れ・ずれ・飛び

 

〈2〉整理 --漏れを防ぐMECE・飛びを防ぐso what? /why so?--

  • 様々な切口で漏れなくグループ化… 4C(顧客・競合・自社・チャネル)、4P(製品・価格・チャネル・訴求)、ステップ(技術→生産→販売、認知→理解→動機づけ)、効率効果、量質、事実判断
  • 観察のso what/why so… 事実の要点を正確に把握説明
  • 洞察のso what/why so… 事実を踏まえ法則性を導出(so whatは「だから何?」、why soは「 なぜそうなる?」)
  • 論理の基本構造は、①結論が課題の「答え」か ②結論が縦方向にso what? /why so?か ③横方向にMECE

〈3〉構成 --並列型と解説型--

  • 並列型 根拠の並列、方法の並列
  • 解説型 事実→判断基準→判断内容

阿刀田高著『新訳聖書を知っていますか』

聖書が難解で苦手。旧約はもちろん、新訳はさらに難しくて。でもでもこの本読んでほんの少し近づけたような気がする。1章の『受胎告知』や2章の『妖女サロメ』は楽しく読めた。そこから先、パウロやペトロが出てきたところからこんがらがって…

キリスト教は神への愛と隣人愛、愛の教え。神を信じるところから始まるのかな。本人だって弟子たちだって皆さん悩み尽くしたようで。信じてからさぁ何をするの?どう生きるの?何が大事なのか。食べていくために、食べさせて行くために蓄財する事はいけないことなのか。難しい…

---本文から---

私は福音書を理解するために全文をコピイし…四つのグループに分けてみた…その結果、最後に残ったものは…山上の教訓を含め…四つを…引用しておこう…
『わたしが来たのは律法や預言者廃止…ではなく、完成させるため』
『律法の専門家が…尋ねた。「先生、律法の中で、どの掟が重要でしょうか。」イエスは…「 『心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい』…『隣人を自分のように愛しなさい』律法全体と預言者はこの二つの掟に基づいている。」』
『求めなさい。そうすれば与えられる。探しなさい…門をたたきなさい…天の父は、求める者に良い物をくださる…だから、人にしてもらいたいこと…は…人にしなさい。これこそ律法と預言者である。』

『イエスは言われた「…すべて売り払い、貧しい人に分けてやりなさい…。それから私に従いなさい。」…人々が「それでは誰が救われるのだろうか」と言うとイエスは…「…神の家のために、家、妻…子供を捨てた者はだれでも、この世では何倍もの報いを受け、後の世では永遠の命を受ける」』(5章 イエスの変容)

阿刀田高著『旧約聖書を知っていますか』

聖書って難しい。ほんの一部を読んだにすぎないけど、ちっとも入ってこなかった。一方で、このエッセイはとても楽しく分かりやすかった。旧約の教えは、疑わずただ真っ直ぐに信じること、全ての障壁は与えられた試練…ということか。強いなぁ。和辻哲郎が言う水利から派生した“服従的・戦闘的”な“砂漠的人間”、鈴木秀夫が言う“砂漠的思考”にある有限性の意識が根底にあるのだろうか。知らんけど!

中東の街を旅してみたい気持ちになった。

ーーー

まず初めに胸いっぱいに空気を吸い込み、『アイヤー、ヨッ』と叫んでほしい。

ーこの子を殺せとはー しかし、神の意志には逆らえない(第1話 英雄アブラハム

“浜口は「男子の本懐」と叫んで倒れた”と伝えられて、いっこうにかまわない。本筋においてまちがいはない。「ウーム」よりましである。(第3話 奇蹟の人モーセ

大切なのは、まずルツが異教徒の生まれであるにもかかわらず、イスラエルの神を信じ、故郷を捨ててまでしてこの神に従ったこと。(第6話 ダビデの熱い血)

神との約束に思いをはせ、祖先を偲び、そしてふたたび栄耀の日のやって来るのを夢見ている。 ーこの民族はしぶといー アブラハムがいかに強固な礎を作ったか、厭でも感じないわけにいかなかった。(第7話 ソロモンの光と影)

現世的な、よい報いを期待して神を敬うようでは駄目なのである…。報いがどうであれ、神を心に抱いて信ずるという、ただそのことが目的でなくてはいけないらしい。(第10話 ヨブは泣き叫ぶ)